「えーっと……どこか行きますか?」
送り出されたものの、紗綾は困惑していた。前ならばまだ良かった。
けれど、今は非常に微妙な立場なのだ。
「いや……」
やはり、十夜は帰るつもりなのだろうか。その場合、自分は引き留めるべきなのか。
そうして、互いを探るような二人の前に現れたのは息を切らす長い黒髪の女子だった。
「やっと見付かった……!」
「ま、マリエちゃん?」
へたっと壁に寄りかかるのは神野(じんの)マリエだった。
オカ研を通して知り合った関係であり、サイキックだ。
彼女自身はある事件を境に霊の声が聞こえてしまうようになったことをまだ受け入れきれていないところがある。
送り出されたものの、紗綾は困惑していた。前ならばまだ良かった。
けれど、今は非常に微妙な立場なのだ。
「いや……」
やはり、十夜は帰るつもりなのだろうか。その場合、自分は引き留めるべきなのか。
そうして、互いを探るような二人の前に現れたのは息を切らす長い黒髪の女子だった。
「やっと見付かった……!」
「ま、マリエちゃん?」
へたっと壁に寄りかかるのは神野(じんの)マリエだった。
オカ研を通して知り合った関係であり、サイキックだ。
彼女自身はある事件を境に霊の声が聞こえてしまうようになったことをまだ受け入れきれていないところがある。

