「田端君、ちょっと」
香澄は逃げるか隠れるかしようとしているようだったが、目ざとく将也が見つけてしまう。
呼びかけられて、「うげっ……」と香澄は心底嫌そうな顔をしていた。
「売り子がお客様に向かってそんな顔をするものじゃないよ」
「先輩にだけ特別ですよ」
やはり、香澄も将也にはまた猫耳を付けている姿など見られたくないのだろう。紗綾はそう解釈することにした。
「これから、紗綾ちゃんをうちのクラスまで連れて行くんだけど、保護者の許可をもらっておかないと、と思って」
「何で、そんないかがわしいところに紗綾を? 佐野先輩はまだしも、どうせ、前部長殿みたいにとっても残念な人しかいないんじゃないですか? 目が腐りますよ。イケメン詐欺」
いつになく香澄は辛辣な物言いだった。
「司馬は白が性格に合わないのを除けば、ましな方だよ。かぼちゃパンツはかされた奴とかいるし」
「なんか聞き捨てならないけど、あいつは可愛いからいいんだよ」
「まさか、女子の仕業じゃなくてお前の陰謀か?」
ここ数日で将也のイメージが変化しているように感じられた。
今まで陸上部部長という印象が強かったが、これが彼のクラスでの自然な姿なのかもしれない。
香澄は逃げるか隠れるかしようとしているようだったが、目ざとく将也が見つけてしまう。
呼びかけられて、「うげっ……」と香澄は心底嫌そうな顔をしていた。
「売り子がお客様に向かってそんな顔をするものじゃないよ」
「先輩にだけ特別ですよ」
やはり、香澄も将也にはまた猫耳を付けている姿など見られたくないのだろう。紗綾はそう解釈することにした。
「これから、紗綾ちゃんをうちのクラスまで連れて行くんだけど、保護者の許可をもらっておかないと、と思って」
「何で、そんないかがわしいところに紗綾を? 佐野先輩はまだしも、どうせ、前部長殿みたいにとっても残念な人しかいないんじゃないですか? 目が腐りますよ。イケメン詐欺」
いつになく香澄は辛辣な物言いだった。
「司馬は白が性格に合わないのを除けば、ましな方だよ。かぼちゃパンツはかされた奴とかいるし」
「なんか聞き捨てならないけど、あいつは可愛いからいいんだよ」
「まさか、女子の仕業じゃなくてお前の陰謀か?」
ここ数日で将也のイメージが変化しているように感じられた。
今まで陸上部部長という印象が強かったが、これが彼のクラスでの自然な姿なのかもしれない。

