「何かいかがわしいお店の客引きみたいよね」
少しひどいと紗綾は思うが、がっくりと肩を落とした野島はショックを受けている様子でもなかった。
「……それ、もう何回も言われたよ」
お前まで言うか、と野島はすっかり諦めたようだった。
「他のクラスのまで付いてるし」
「くそっ、またやられた!」
言われた瞬間、野島は背中を見ようとするが、見える物でもないだろう。それでもペタペタと触ってどうにか取ろうとしている。
そもそも、直に貼り付けているのではなく、段ボールでできた土台を肩から紐でかけているのだから、外せば良いのだが、そこまで気が回らないのだろう。
紗綾は取ってあげようとしたが、その手を香澄に掴まれて、グイグイと引っ張られる。
少しひどいと紗綾は思うが、がっくりと肩を落とした野島はショックを受けている様子でもなかった。
「……それ、もう何回も言われたよ」
お前まで言うか、と野島はすっかり諦めたようだった。
「他のクラスのまで付いてるし」
「くそっ、またやられた!」
言われた瞬間、野島は背中を見ようとするが、見える物でもないだろう。それでもペタペタと触ってどうにか取ろうとしている。
そもそも、直に貼り付けているのではなく、段ボールでできた土台を肩から紐でかけているのだから、外せば良いのだが、そこまで気が回らないのだろう。
紗綾は取ってあげようとしたが、その手を香澄に掴まれて、グイグイと引っ張られる。

