「これは駄目だ」
「何でっスか? 役立たずなんスよね? それなら、辞めたっていいじゃないっスか。むしろ、辞めてくれた方が部長は都合がいいんじゃないっスか?」
「生贄は一年に一人必要だ。こいつがいなくなると次の運営が危うくなる」
「とか何とか言っちゃって、本当は結構気に入っちゃったりしてるの。いざ、辞めるって言うとそれらしい言い訳で引き留めちゃうんだから」
嵐はこの状況をひどく楽しんでいるように見えた。
けれど、気に入っているというのは絶対に違うと紗綾は思う。
紗綾もこれまでに何度か部を辞めたいと言ったことがあり、その度に引きとめられてきたのは事実だ。
しかし、それが部の決まりだというのが十夜の回答だった。
そして、十夜が彼なりに部を守ろうとしているのだと気付いてからは、どんなことがあっても辞めたいとは言わないと紗綾は決めたのだ。
「何でっスか? 役立たずなんスよね? それなら、辞めたっていいじゃないっスか。むしろ、辞めてくれた方が部長は都合がいいんじゃないっスか?」
「生贄は一年に一人必要だ。こいつがいなくなると次の運営が危うくなる」
「とか何とか言っちゃって、本当は結構気に入っちゃったりしてるの。いざ、辞めるって言うとそれらしい言い訳で引き留めちゃうんだから」
嵐はこの状況をひどく楽しんでいるように見えた。
けれど、気に入っているというのは絶対に違うと紗綾は思う。
紗綾もこれまでに何度か部を辞めたいと言ったことがあり、その度に引きとめられてきたのは事実だ。
しかし、それが部の決まりだというのが十夜の回答だった。
そして、十夜が彼なりに部を守ろうとしているのだと気付いてからは、どんなことがあっても辞めたいとは言わないと紗綾は決めたのだ。

