部室には本当に誰もいなかった。単にまだHRが終わっていないということではないだろう。
十夜は美術室に直行しただろうが、圭斗はここに来るはずだ。
「黒羽は相変わらず虚弱って言うか、ガラスのハートだし、榊もすっかりサボりになったよ。来る理由がなくなったわけだし、わかるけどね」
棚を漁りながら、嵐は言う。
「すみません……」
お前のせいだと責められても仕方がない。オカ研を崩壊させた犯人がいるとすれば、間違いなく自分なのだと紗綾は思っていた。
「榊に関しては、あれは、家族の問題だからね。黒羽は持病だし、月舘のせいじゃない。みんなそれぞれ、問題があるってだけ」
嵐の様子はまるで変わらない。
咎めるわけでもなく、むしろ優しい言葉をかけてくれる。
話をするならば、今しかないのかもしれない。そんな考えが紗綾を動かす。
「はい」
手渡された袋を受け取って、少しだけ迷った。それでも、今しかないのだと言い聞かせる。
十夜は美術室に直行しただろうが、圭斗はここに来るはずだ。
「黒羽は相変わらず虚弱って言うか、ガラスのハートだし、榊もすっかりサボりになったよ。来る理由がなくなったわけだし、わかるけどね」
棚を漁りながら、嵐は言う。
「すみません……」
お前のせいだと責められても仕方がない。オカ研を崩壊させた犯人がいるとすれば、間違いなく自分なのだと紗綾は思っていた。
「榊に関しては、あれは、家族の問題だからね。黒羽は持病だし、月舘のせいじゃない。みんなそれぞれ、問題があるってだけ」
嵐の様子はまるで変わらない。
咎めるわけでもなく、むしろ優しい言葉をかけてくれる。
話をするならば、今しかないのかもしれない。そんな考えが紗綾を動かす。
「はい」
手渡された袋を受け取って、少しだけ迷った。それでも、今しかないのだと言い聞かせる。

