Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~

「あっれー? 何してんの?」

 妙に明るい声でやってきたのは嵐だ。
 部室の前には圭斗と外国人、部室には十夜とその後ろに隠れる紗綾、その状況に彼は首を傾げた。

「こいつ、紗綾先輩のストーカーっス」

 ビシッと圭斗はリアムを指さす。

「ノーッ! 違います!」

 リアムは叫ぶが、「ああ、そう」と嵐が呟いた瞬間、紗綾は強い力で部室の中へと追いやられた。
 理由もわからずに、十夜を見ればソファーを指さされる。
 そこには星の形をしたクッションが置かれている。前部長八千草が紗綾のために持ち込んだ物であり、そこが紗綾の指定席になっているのだ。
 そして、ぴしゃりと扉が閉められ、後ろめたい思いのまま紗綾は大人しくソファーに座り、クッションを抱えた。
 どうにも「ハウス」と言われた気分だったが、そうしているしかなかった。