「あの、ボクはサヤとお話したいです」
眉を八の字にしてリアムは目の前に立ちはだかる十夜に言う。
すると、十夜はくるりと振り返る。
「だそうだ。出て行け」
吐き出されたのは無情な言葉、紗綾は思わず心の中で「人でなし!」と叫んでみたが、効果のある言葉ではない。人の心も何も、悪魔なのだ。
オカ研の悪魔、あるいは魔王、それが一番的確だ。そう言われるだけの理由は確実にある。
「きょ、今日は打ち合わせがあるって聞きました」
「貴様がいなくても問題はない。どうせ、貴様の予定などないだろう」
「うっ……」
紗綾は反論できなかった。
打ち合わせには絶対参加が原則、特に歓迎会は部にとって重要な行事であり、これも参加必須である。
だが、最早自分の都合など完全に無視されていることを紗綾は今まで忘れていた。
「活動を妨害しなければ貴様が何をしようと関係ない。貴様はただの生贄に過ぎないからな」
今日は妙に冷たい。紗綾は思うものの、やがて気付いた。フォローする嵐がいないからそう感じるだけなのだと。
眉を八の字にしてリアムは目の前に立ちはだかる十夜に言う。
すると、十夜はくるりと振り返る。
「だそうだ。出て行け」
吐き出されたのは無情な言葉、紗綾は思わず心の中で「人でなし!」と叫んでみたが、効果のある言葉ではない。人の心も何も、悪魔なのだ。
オカ研の悪魔、あるいは魔王、それが一番的確だ。そう言われるだけの理由は確実にある。
「きょ、今日は打ち合わせがあるって聞きました」
「貴様がいなくても問題はない。どうせ、貴様の予定などないだろう」
「うっ……」
紗綾は反論できなかった。
打ち合わせには絶対参加が原則、特に歓迎会は部にとって重要な行事であり、これも参加必須である。
だが、最早自分の都合など完全に無視されていることを紗綾は今まで忘れていた。
「活動を妨害しなければ貴様が何をしようと関係ない。貴様はただの生贄に過ぎないからな」
今日は妙に冷たい。紗綾は思うものの、やがて気付いた。フォローする嵐がいないからそう感じるだけなのだと。

