応接室で魔女はふんぞり返るわけでもなく、足すら組まずにただ俯いていた。
オカ研の初代部長としてではなく、と言いながら、魔女の権限を行使して応接室を借りた彼女には少し疑問も生まれる。
追いかけ回すと言ったり、タイミングは紗綾に委ねたりとわからない。
この部屋に入ってしまえば、逃げられないと紗綾は思っていた。けれど、逃げる必要はないのかもしれなかった。
たとえ、逃げたとしても、今の彼女は追いかけ回したりしないだろう。
紗綾が向かいに座ると、鈴子はようやく顔を上げた。
「あの人に、会ったそうね」
少し小さな声で鈴子は言った。
その言葉に当てはまるのは、一人しかいないだろう。
けれど、紗綾は自分からは口にしなかった。
「誰のことを言っているんですか?」
「海斗さん」
そっと鈴子が名前を呟く。
「会いました。色々と教えてくれました。皆さんが教えてくれなかったことを」
「そう……」
また鈴子は俯く。
彼女にとって、海斗は何か特別の意味を持つ人物なのだろうか。
単に関係者だという風ではない。
まさか本当に初恋の相手だと言うのだろうか。
オカ研の初代部長としてではなく、と言いながら、魔女の権限を行使して応接室を借りた彼女には少し疑問も生まれる。
追いかけ回すと言ったり、タイミングは紗綾に委ねたりとわからない。
この部屋に入ってしまえば、逃げられないと紗綾は思っていた。けれど、逃げる必要はないのかもしれなかった。
たとえ、逃げたとしても、今の彼女は追いかけ回したりしないだろう。
紗綾が向かいに座ると、鈴子はようやく顔を上げた。
「あの人に、会ったそうね」
少し小さな声で鈴子は言った。
その言葉に当てはまるのは、一人しかいないだろう。
けれど、紗綾は自分からは口にしなかった。
「誰のことを言っているんですか?」
「海斗さん」
そっと鈴子が名前を呟く。
「会いました。色々と教えてくれました。皆さんが教えてくれなかったことを」
「そう……」
また鈴子は俯く。
彼女にとって、海斗は何か特別の意味を持つ人物なのだろうか。
単に関係者だという風ではない。
まさか本当に初恋の相手だと言うのだろうか。

