「面倒事は持ち込むな。ただでさえ貴様は役に立たないんだ」
「わかってます。でも、助けてくれたっていいじゃないですか。私が廊下を歩いていて後ろ指刺されるのは先輩のせいですからね?」
「知るか。とにかく、俺の後ろに隠れるな。離れろ」
十夜は恐ろしく不機嫌だったが、紗綾は制服の裾を掴んで離れるつもりはなかった。
今、離れればどうなるかは考えられない。考えたくなかった。見放されたくはなかった。
大体、いつもは呪うなどと言うくせに、と紗綾は思う。
「今は先輩しか頼れる人がいないんです!」
そっと室内を見てももう一人の悪魔はいない。
策士は策士で後が物凄く恐いのだが、頼みやすいという利点はある。
言いたくないが、今、天使に対抗出来るのはこの悪魔だけだ。
たまには頼れるところを示して欲しいものだ。
「先生はまだなんですか?」
「知るか。貴様の担任だろう?」
「教室を出たら先生が何をしてるかなんて知らないです」
「俺とて同じだ。俺とあれの関係など忌々しいだけで貴様が思っているようなことは何一つない」
聞けば十夜の機嫌が悪くなる一方だとわかっていたが、早く嵐が来ることを祈るしかない。
「わかってます。でも、助けてくれたっていいじゃないですか。私が廊下を歩いていて後ろ指刺されるのは先輩のせいですからね?」
「知るか。とにかく、俺の後ろに隠れるな。離れろ」
十夜は恐ろしく不機嫌だったが、紗綾は制服の裾を掴んで離れるつもりはなかった。
今、離れればどうなるかは考えられない。考えたくなかった。見放されたくはなかった。
大体、いつもは呪うなどと言うくせに、と紗綾は思う。
「今は先輩しか頼れる人がいないんです!」
そっと室内を見てももう一人の悪魔はいない。
策士は策士で後が物凄く恐いのだが、頼みやすいという利点はある。
言いたくないが、今、天使に対抗出来るのはこの悪魔だけだ。
たまには頼れるところを示して欲しいものだ。
「先生はまだなんですか?」
「知るか。貴様の担任だろう?」
「教室を出たら先生が何をしてるかなんて知らないです」
「俺とて同じだ。俺とあれの関係など忌々しいだけで貴様が思っているようなことは何一つない」
聞けば十夜の機嫌が悪くなる一方だとわかっていたが、早く嵐が来ることを祈るしかない。

