「あの時は、生きた人間ほど怖いものはないって意味だと思ってました」
受け取ったままが本当だと思っていた。今でもそうであってほしいと思っている。
あの時、襲われそうになって十夜に助けられたのも、相手は生きた人間だった。
「でも、死者が相手なら、それは全部霊が守ってくれるってことだったんですか?」
どんなに問いかけても十夜からの答えはないが、止まることはできなかった。
「役に立たないわけでもないって、ってそういうことじゃないんですか?」
自分はこんなにも彼の言葉を覚えているのに、彼は覚えていないのかもしれない。
今まで何も教えてくれなかったことが悲しいのか、それとも、否定も肯定もしてくれないことなのかはわかない。
受け取ったままが本当だと思っていた。今でもそうであってほしいと思っている。
あの時、襲われそうになって十夜に助けられたのも、相手は生きた人間だった。
「でも、死者が相手なら、それは全部霊が守ってくれるってことだったんですか?」
どんなに問いかけても十夜からの答えはないが、止まることはできなかった。
「役に立たないわけでもないって、ってそういうことじゃないんですか?」
自分はこんなにも彼の言葉を覚えているのに、彼は覚えていないのかもしれない。
今まで何も教えてくれなかったことが悲しいのか、それとも、否定も肯定もしてくれないことなのかはわかない。

