Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~

「ある人が、先輩達は私の守護霊を利用してるんじゃないかって言うんです」
「何だと?」

 海斗の言葉がそれを示唆し、将也がそれを推測した。
 そして、紗綾自身も思い当たるところがあった。

「去年、西高に行った時、何を言ったか覚えていますか?」

 行ったことすら覚えているか怪しいが、紗綾は覚えている。忘れられるはずがない。
 自殺した女子生徒の霊が出るとの噂があり、十夜と共に派遣されたのだ。

「『死者は気にするな、生者には気を付けろ』」

 ずっと、その言葉の本当の意味を理解できずにいた。
 海斗に会うまでは。その言葉に裏側があるとは思わなかった。
 なのに、唐突に思い出して疑念を持ってしまった。