Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~

 将也は香澄に声をかけ、それから紗綾を促した。
 彼は最近話題だという喫茶店へ連れて行ってくれた。気遣ってか、自分が来たかったのだと言って。
 そこで紗綾は圭斗と海斗のことを話した。海斗と将仁のことも含めて。

「なるほど……確かに兄貴が最近元気だと思ってたよ。あの年中くたびれ魔人がすっきりした顔してるなんてそうそう続くことじゃないからね」

 自ら捜査に協力するサイキックの存在、それは将仁にもオカ研にもメリットがある。
 将仁はわざわざ賄賂を手にオカ研に泣き付かなくて済むし、オカ研は将仁の面倒を見る必要がなくなる。

「でも、その海斗さんって人は何か企んでるって言い方はあれだけど……、まだ何かありそうだね」

 将也の言う通りだった。

「単なる兄弟喧嘩にしては不穏な感じだし」

 圭斗の憎悪と、海斗の冷たい態度、何か確執があるのは間違いない。あの女性を巡ってのことかもしれないし、そうでないかもしれない。
 圭斗が言う暗黒の時期とも関係があるのだろうか。