Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~

「わかりました。質問を続けます。何か大きな怪我や病気をしたことはありますか?」
「ないです」

 香澄からすれば虚弱と言われてしまう紗綾だが、それでも健康だ。

「では、危なかったことは?」
「何度か……でも、大体無傷か掠り傷程度で済んだみたいで、昔話になる度に不思議がられています」

 なぜ、そんなことを聞かれるのだろうか。
 不思議に思いながらも紗綾は答えていく。
 小さかった頃は、もしかしたら命に関わっていたかもしれない危険があった。
 ふむ、と海斗が頷く。そして、沈黙が訪れた。