Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~

「弟とは仲がいいって言ってたのに、照れてるのかな? 俺も自慢の兄貴になりたいな……なんてね」

 あの二人のやりとりを見ていれば、とても仲がいいとは思えない。
 少なくとも圭斗の戒斗への態度は憎んでいると言うのがしっくりくるくらいだ。

「……どうやら、触れちゃいけないものに触れたみたいだ」

 将仁も何か感じるものがあったようだ。

「戒斗さん、ですよね……? サイキック・カウンセラーの」
「そうそう、会った?」
「はい、今日お越しになってて……」
「用事があるって言ってたからね。今、捜査に協力してくれてるんだ。彼は何かを捜すのが得意みたいでね」

 戒斗は腕時計の場所を言い当てた。
 けれど、どうしても見つけられない彼というのは、やはり圭斗のことだったのだろうか。
 繋がりは消えないと彼は言った。しかし、彼だけは見付けられないとも言った。それが圭斗のことだとしたら、何という皮肉だろうか。あるいは、だからこそ見付けられないのか。