「って言うか、月舘さ、本人か弟の方から何か聞いてない?」
「何も……」
将也は何も言っていなかったし、将仁からの連絡もない。
「彼女の方は?」
「マリエちゃんも何も……そもそも連絡先知りませんし」
霊が見えるだけの将仁に対して、声を聞くだけの存在がいる。
ある事件がきっかけで出会った二人は時に協力するが、危険が伴うことはオカ研を頼ることになっている。
彼女――マリエもまだ高校生で、紗綾と同い年だ。事件が起きるまではサイキックとしての力も自覚していなかった。
厳密には将仁が刑事として気にかけているのであって、恋人でもないのだが、嵐はいつも面白がってそう言う。
「黒羽は?」
「なぜ、俺に聞く?」
問われた十夜が顔を顰めた。
将仁はいつも十夜に直接連絡することはない。
「だって、弟の方と最近仲良いでしょ? 一緒にオープンキャンパスに行ったって噂聞いたけど」
「偶然だ」
夏祭りの頃から、二人の仲が良くなっていることは紗綾も気付いていた。
将也の日頃の努力が報われ、十夜が少し心を開いたようだった。
「まあ、いいか。悪魔の話をして本当に悪魔が来ちゃったら困るからね」
悪魔なら、ここに三人もいるのだが、紗綾は黙っておくことにした。
否、言えるはずがなかった。
*
「何も……」
将也は何も言っていなかったし、将仁からの連絡もない。
「彼女の方は?」
「マリエちゃんも何も……そもそも連絡先知りませんし」
霊が見えるだけの将仁に対して、声を聞くだけの存在がいる。
ある事件がきっかけで出会った二人は時に協力するが、危険が伴うことはオカ研を頼ることになっている。
彼女――マリエもまだ高校生で、紗綾と同い年だ。事件が起きるまではサイキックとしての力も自覚していなかった。
厳密には将仁が刑事として気にかけているのであって、恋人でもないのだが、嵐はいつも面白がってそう言う。
「黒羽は?」
「なぜ、俺に聞く?」
問われた十夜が顔を顰めた。
将仁はいつも十夜に直接連絡することはない。
「だって、弟の方と最近仲良いでしょ? 一緒にオープンキャンパスに行ったって噂聞いたけど」
「偶然だ」
夏祭りの頃から、二人の仲が良くなっていることは紗綾も気付いていた。
将也の日頃の努力が報われ、十夜が少し心を開いたようだった。
「まあ、いいか。悪魔の話をして本当に悪魔が来ちゃったら困るからね」
悪魔なら、ここに三人もいるのだが、紗綾は黙っておくことにした。
否、言えるはずがなかった。
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