Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~

「去年は黒羽兄と魔女だったんだけど、今年は黒羽母がどうしても来たいって言うから」
「親子三人集結っスか」

 ちらりと圭斗が見れば、十夜が睨む。
 彼は誰よりも二人の参加を嫌がっている。親子三人で揃いたくないのだ。仲は悪くないはずだが、いいというわけでもない。学校にまで来るなと思っているらしい。

「久遠には、またグッズを売ってもらえばいいし、永遠子さんは出張相談所をやってくれるらしいし。今年も繁盛繁盛、ってね」

 普段利用されている仕返しか。嵐は妙に生き生きしている。金儲けという面があるからだろうか。尤も、私腹を肥やすためではなく、活動資金をそこで調達するわけだが。

「嬉しそうっすね、センセー」
「最近、将仁が静かになったしさ、平和っていいよ」

 確かに最近、将仁は賄賂を持ってくることがない。
 平和なら、それで良いのだが、嵐には気になることがあるようだった。