「多分、悪徳じゃない……かも」
「うん、全然悪くない。ただ本当のことも嘘も言ってないだけだよ」
「本当のこと、っスか」
悪いことはしていない、はずだ。しかしながら、本当のことを言っていないのは確かである。
そして、それが詐欺になるのかはわからない。嘘偽りを言っていたわけでもないのだから。
「あれはね、いかにも自分が作ったかのように売る方が悪いわけだよ。あるいは、勝手に思い込んで買う方がね」
嵐は去年と同じことを言っていた。紗綾も聞いたのだ。そんなグレーな発言を。
「って言うか、そんなに人来るんスか? 校内の嫌われ者なのに」
「うん、当日は全てを忘れさせてくれるようなパンダが来るからね」
「パンダ?」
「黒羽オフィスから黒羽兄と黒羽母が」
なるほど、と圭斗が納得する。
紗綾もあれほど客寄せにふさわしい人間はいないと思っている。
二人は十夜とは全く似ていない。否、顔立ちこそよく見れば似ているが、タイプが違うのだ。
「うん、全然悪くない。ただ本当のことも嘘も言ってないだけだよ」
「本当のこと、っスか」
悪いことはしていない、はずだ。しかしながら、本当のことを言っていないのは確かである。
そして、それが詐欺になるのかはわからない。嘘偽りを言っていたわけでもないのだから。
「あれはね、いかにも自分が作ったかのように売る方が悪いわけだよ。あるいは、勝手に思い込んで買う方がね」
嵐は去年と同じことを言っていた。紗綾も聞いたのだ。そんなグレーな発言を。
「って言うか、そんなに人来るんスか? 校内の嫌われ者なのに」
「うん、当日は全てを忘れさせてくれるようなパンダが来るからね」
「パンダ?」
「黒羽オフィスから黒羽兄と黒羽母が」
なるほど、と圭斗が納得する。
紗綾もあれほど客寄せにふさわしい人間はいないと思っている。
二人は十夜とは全く似ていない。否、顔立ちこそよく見れば似ているが、タイプが違うのだ。

