Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~

「だってね、ノジー君のお友達の彼女って、ちょーせーかく悪くて、私のこと、オカルト女とか根暗とか言うんだよ? 自分は厚化粧の化け物女のくせに。今までの発言全部取り消して、泣いて土下座でお願いされるまで、ぜーったい助けたくない」

 花はよほど嫌な思いをしてきたのだろう。
 それでも、十夜なら誰であっても助けることを紗綾は知っていた。

「確かに、ファミリーになるかもしれない、だね」

 嵐は深く溜息を吐いた。

「俺もサイキックとして、君が今までどんな扱いを受けたかは察するよ。けれど、同じだとは言わない。俺と黒羽と榊だって同じじゃないからね」

 人には見えない物を視て、聞こえない声を聞く。それに触れ、消す力を持っている。だが、サイキックと一言で言っても全てが同じではない。

「君は、確かに八千草とはファミリーになるかもしれない。それはどうだっていい。君が八千草を保護して、決して見捨てないなら俺たちはもうこいつを助けなくていいからね。ただ、それは八千草が言うファミリーとは少し違うんだよ」

 おそらく光自身はそこまで考えて言っていないだろう。

「だから、せいぜい、お幸せになりなよ。俺達が君と手を組むことはない。この件はこちらが引き受ける」
「ほ、本当ですか!?」

 十夜が頷けば、野島もほっとしたようだった。