Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~

「ほら、まずは一応、ファミリーになるかもしれないから紹介しなきゃと思って」

 嵐と十夜に睨まれても尚光はへらへらと笑っていたが、完全に言葉の選択を間違えていた。

「なるかもしれない? 今、なるかもしれない、って言った? あーあ、ひかちゃん、私のこと使うだけ使って、ボロ雑巾にしたらポイッと捨てる気なんだ。へぇ、そうなんだ。ひかちゃんなら、助けてあげてもいいと思ったけど、もう知ーらない」
「ご、誤解だよ、ハニー! ハニーに捨てられたら俺、もう生きていけないから!!」

 光は泣きそうだ。
 霊媒体質の彼はあまり一人にしておくべきではない。彼女がサイキックならそれは幸せなことだろう。

「こんなに面倒臭いってわかってたら、聞きたくなかったな」

 嵐が呟く。そもそも、連絡をしてみようと言っていたのだ。

「ホント、サイテーっスよね。紗綾先輩を浮気相手と勘違いするとか、呪えるものなら呪いたいって言うか」
「そうそう月舘は俺が永久就職先を斡旋中なのに。あ、黒羽、呪ってよ」

 いつもなら、十夜も不穏なことを言っただろうが、黙っていた。