Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~

「初めまして、私、ひかちゃんの彼女の山沢花(やまざわはな)です。ひかちゃんとは結婚を大前提にお付き合いしてます」
「強烈キャラ……」

 圭斗が呟くが、幸い花の耳には届かなかったようだ。

「つまり、八千草を保護してくれた南大で有名なサイキックだよね?」
「サイキック?」

 嵐の問いに花が首を傾げた。彼女にはあまり馴染みのない言葉のようだ。

「霊能者とか超能力者とかまとめて言うの。あ、俺みたいのも」

 霊媒・心霊作用を受けやすい人もサイキックに含まれる。
 だから、八千草はオカ研の一員であり、部長を務めていたのだ。

「で、八千草。お前、何しに来たの? 今、ちょっとお取り込み中だから、冷やかしなら帰ってほしいんだけど。いや、むしろ、冷やかしじゃなくても帰って」

 嵐ははっきりと言う。相談を受けている最中なのだ。
 前年度部長を務めたOBとは言っても、彼は霊的影響を受けるだけであって何の助けにもならない。