『榊……君、もしかして……いや、止めておこう』
認定式で、圭斗の名前を聞いた校長が見せた反応も不可解だった。
彼も、明らかに何かに気付いていたように見えた。紗綾がわからない世界の何かに。
「でも、ある意味黒幕は黒羽だよね」
嵐は十夜を放っておこうとはしなかった。いつも彼はそうだった。
「俺には関係ない」
今度は十夜は顔を上げずに声を発した。
自分の名前を出されることが迷惑のようだった。
その話ならば紗綾もわかる。彼は自分の名前に、家に向き合いたくないのだ。
「まあ、それはその内に話してあげるよ。いや、話す前にあちらさんが来ちゃうかもしれないけどね」
去年もそうだった。
思い出して、紗綾はすぐにそれ以上考えるのをやめることにした。
認定式で、圭斗の名前を聞いた校長が見せた反応も不可解だった。
彼も、明らかに何かに気付いていたように見えた。紗綾がわからない世界の何かに。
「でも、ある意味黒幕は黒羽だよね」
嵐は十夜を放っておこうとはしなかった。いつも彼はそうだった。
「俺には関係ない」
今度は十夜は顔を上げずに声を発した。
自分の名前を出されることが迷惑のようだった。
その話ならば紗綾もわかる。彼は自分の名前に、家に向き合いたくないのだ。
「まあ、それはその内に話してあげるよ。いや、話す前にあちらさんが来ちゃうかもしれないけどね」
去年もそうだった。
思い出して、紗綾はすぐにそれ以上考えるのをやめることにした。

