Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~

「本物、ねぇ……」

 嵐はまだ納得できないと言った様子だ。
 確かにこのオカルト研究部は決して遊びではない。
 嵐も十夜もサイキックを騙っているわけではない。
 そして、圭斗もまた本物のサイキックということになる。

「大体、知ってるのはセンセー達の方じゃないっスか。俺を試してたんじゃないんスか」
「まあ、そこまであからさまな名前されちゃあね……何かあると思う方が普通だよ。力を感じないって言っても、自分から飛び込んできたんだし」

 彼の名前に何かあるのだろうか。
 否、そうだとすれば彼らは始めから、圭斗の名前を聞いていた瞬間から気付いていたことになる。
 それは魔女が確信したことと同じなのか。
 鈴子の場合、顔で判別していたようだが、名前を聞き漏らしていても何ら不思議ではない。あの時点で彼女は圭斗に何の感心も抱いていなかった。
 彼女はまず他人の名前に興味がないと言って間違いないのだから。