「私にだけ視えないの」
見える側の人間にとっては、多数の見えない側の人間と変わりない。
何もできないのに、そこにいるだけならばいない方がいいのかもしれない。
苦悩が見えていながら何もできないのだ。
迷惑をかけるばかりで、何にもなれない。
自分は何かになりたいのだと紗綾は思う。
どんな形であっても彼らの側になりたいのだと。
強く強く、ずっと望んできて、願いは叶わなかった。
そんなことを望むようになるとは考えもしなかったのに。
その類の力はない方がいいとわかっているはずなのに。
「視えるよ」
「え……?」
紗綾は何を言われたかわからなかった。
自分は視えない。しかし、彼には視える。それはわかっている。
見える側の人間にとっては、多数の見えない側の人間と変わりない。
何もできないのに、そこにいるだけならばいない方がいいのかもしれない。
苦悩が見えていながら何もできないのだ。
迷惑をかけるばかりで、何にもなれない。
自分は何かになりたいのだと紗綾は思う。
どんな形であっても彼らの側になりたいのだと。
強く強く、ずっと望んできて、願いは叶わなかった。
そんなことを望むようになるとは考えもしなかったのに。
その類の力はない方がいいとわかっているはずなのに。
「視えるよ」
「え……?」
紗綾は何を言われたかわからなかった。
自分は視えない。しかし、彼には視える。それはわかっている。

