二人で並んで、適当なところに座れば青春ドラマみたいだなどと紗綾は思う。
しかし、気分はそれほど軽やかではない。
授業をサボるなどという初めての経験にドキドキもない。
後ろめたささえ、圭斗が何を語るかの方がよほど不安で掻き消されている。
そんな中、圭斗はゆっくりと話し始める。
「俺、先輩のこと幸せにする、って言ったじゃないっスか」
紗綾はコクリと頷く。
初めて会った時、彼はそう言った。
それが始まりだった。だからこそ、鮮明に覚えている。
彼が初めてくれた言葉だった。
「それを嘘にしたりしないって誓える。これは本当」
じっと見詰めてくる圭斗の表情は真剣そのものに思えた。
もしかしたら、そんな彼に浮かれていたところもあったのかもしれない。
そこまでの言葉をくれたのは彼だけだったから嬉しかったのは本当だ。
だからこそ、見失ってしまっていたのかもしれない。
けれど、わかったこともある。
「私は……幸せになれなくてもいいの」
幸せになれるとしたら、それは嬉しいことだと紗綾も思うが、今はなれない。なるわけにはいかないのと思う。
しかし、気分はそれほど軽やかではない。
授業をサボるなどという初めての経験にドキドキもない。
後ろめたささえ、圭斗が何を語るかの方がよほど不安で掻き消されている。
そんな中、圭斗はゆっくりと話し始める。
「俺、先輩のこと幸せにする、って言ったじゃないっスか」
紗綾はコクリと頷く。
初めて会った時、彼はそう言った。
それが始まりだった。だからこそ、鮮明に覚えている。
彼が初めてくれた言葉だった。
「それを嘘にしたりしないって誓える。これは本当」
じっと見詰めてくる圭斗の表情は真剣そのものに思えた。
もしかしたら、そんな彼に浮かれていたところもあったのかもしれない。
そこまでの言葉をくれたのは彼だけだったから嬉しかったのは本当だ。
だからこそ、見失ってしまっていたのかもしれない。
けれど、わかったこともある。
「私は……幸せになれなくてもいいの」
幸せになれるとしたら、それは嬉しいことだと紗綾も思うが、今はなれない。なるわけにはいかないのと思う。

