「今、話さないとずっと話せなくなる気がするんスよね。お互いに」
確かに、圭斗の言う通りだ。そう思うからこそ、紗綾は何も言えなくなる。
今、逃げてしまえば、ずっとそうしてしまうだろう。
もしかしたら、彼を避けてしまうかもしれない。答えが出るまでなどと自分に言い訳をしながら。
「それに、確か今日、何かあるとか言ってたじゃないっスか。えーっと……」
紗綾も忘れていたわけではないが、忘れていたかったことだった。
「うん、認定式……」
「大層な……ってか、物凄く嫌な名前っスね」
歓迎会を終えた生贄が通過しなければならない儀式が認定式である。紗綾からすれば洗礼に次ぐ洗礼である。
今回に限っては、二人の内のどちらかに決めなければならい上に、その大役が紗綾に押し付けられている。
だからこそ、憂鬱なのだ。
だからこそ、その前に、彼の話は聞いておかなければならないのかもしれない。
そして、チャイムがその決断を促した。
確かに、圭斗の言う通りだ。そう思うからこそ、紗綾は何も言えなくなる。
今、逃げてしまえば、ずっとそうしてしまうだろう。
もしかしたら、彼を避けてしまうかもしれない。答えが出るまでなどと自分に言い訳をしながら。
「それに、確か今日、何かあるとか言ってたじゃないっスか。えーっと……」
紗綾も忘れていたわけではないが、忘れていたかったことだった。
「うん、認定式……」
「大層な……ってか、物凄く嫌な名前っスね」
歓迎会を終えた生贄が通過しなければならない儀式が認定式である。紗綾からすれば洗礼に次ぐ洗礼である。
今回に限っては、二人の内のどちらかに決めなければならい上に、その大役が紗綾に押し付けられている。
だからこそ、憂鬱なのだ。
だからこそ、その前に、彼の話は聞いておかなければならないのかもしれない。
そして、チャイムがその決断を促した。

