扉の外、佇んでいたのは十夜だった。
周りに誰もいないからか、いつもより近付き難い雰囲気は半減しているように感じられる
「大丈夫か?」
皆が寝静まった廊下でいつもよりも控え目に十夜は問う。
多くの人間が彼を誤解しているが、本当は気遣いのできる人間である。
おそらく、圭斗が言ったのはこの男のことなのだろう。彼にも眷属がいるのし、他に思い当たることもない。
「善美ちゃんなら、すっかり安心しちゃったみたいで眠ってます」
彼がいるなら安心できると紗綾は信じきっていた。
だが、十夜は首を横に振る。
「違う」
「えっと……部長が、善美ちゃんを救ってくれたんですよね?」
ヘタレだと言われている十夜だが、善美に何があるのかわかっているからこそ、ここにいるのだと紗綾は思っていた。そして、もう終わったのだと。
周りに誰もいないからか、いつもより近付き難い雰囲気は半減しているように感じられる
「大丈夫か?」
皆が寝静まった廊下でいつもよりも控え目に十夜は問う。
多くの人間が彼を誤解しているが、本当は気遣いのできる人間である。
おそらく、圭斗が言ったのはこの男のことなのだろう。彼にも眷属がいるのし、他に思い当たることもない。
「善美ちゃんなら、すっかり安心しちゃったみたいで眠ってます」
彼がいるなら安心できると紗綾は信じきっていた。
だが、十夜は首を横に振る。
「違う」
「えっと……部長が、善美ちゃんを救ってくれたんですよね?」
ヘタレだと言われている十夜だが、善美に何があるのかわかっているからこそ、ここにいるのだと紗綾は思っていた。そして、もう終わったのだと。

