Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~

「紗綾先輩は大丈夫っスから、まあ、ここは俺に任せて下さいっス」

 力強い圭斗の言葉に安心して紗綾は頷く。
 何も見えない、何もわからないが、善美に寄り添って終わりを待つ。

「ね、ねぇ、何かいるよ! 大きな犬!」

 善美が紗綾の服を引くが、もちろん紗綾には何も見えない。
 動物霊というものだろうか。
 十夜達から得たなけなしの知識で考えを巡らすが、見えなければわかるはずもない。

「うるせぇ、あれは俺のだ」

 圭斗が唸るように言う。

「もしかして、眷属がいるの……?」

 紗綾がそっと問いかければ圭斗は頷く。
 彼が、守ってくれるという言い方をしたのはそういうことなのだろうか。

「だから、大丈夫っス。すぐに終わるっスから」

 どれだけ、どんな霊がいるのかはわからないが、彼の強い眼差しを見れば信じられた。