Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~

 窓の外は夕暮れ、夕 食が作られる良い匂いが台所から漂っている。
 それはとても平和な光景だというのに紗綾は少し緊張していた。
 膝枕こそしなかったが、圭斗は本当に眠ってしまったようだった。
 薄情だとも思うが、連れ回されて疲れてしまったのかもしれない。

 壁に寄りかかって目を閉じる彼はどこか無防備にも見え、やはりまだ幼い顔をしている。
 もしかしたら……、と思うことはある。
 しかし、どうにも彼のことはよくわからなかった。
 初めからずっと、今まで彼には振り回され続けている気がした。