歓迎会という名のサイキック研修は始まってしまった。
 鈴子が受けた依頼を遂行するのが部員の役目となる。
 生贄はその中でサイキックとしての能力を試されることになる。
 尤も、部員もまた力が衰えていないか審査される。
 今回は生贄が二名になってしまったがために、そのどちらかを切り捨てるための試験でもある。
 しかし、一方的に試されるだけであって、指導はないのだから、やはり洗礼だと紗綾は思う。
 敢えて言うならば、この歓迎会は魔女にとってとても都合よくできているわけだ。