Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~

 既に十夜は仏頂面でソファーに座り、光は菓子をつまみながら漫画を読んでいた。

「さて、黒羽、お前は別の方法を試してくれたかな?」

 十夜が文句を言う前に嵐は問うた。

「結果は同じだ」
「ってか、クロちゃん顔色悪くない? 何かあった?」
「貴様には関係ない」

 十夜は撥ね退けたが、確かに彼の表情は良くなかった。
 自分が正しいことを証明するために徹夜でもしたのだろうか。
 いや、まさか。紗綾は思うが、真相を聞けるはずもない。

「うわっ、冷たい! 聞いた? 同じ部の仲間なのに、部長なのに、先輩なのに、ひどいと思わない? 思うよね? ひどいひどーいっ!」

 光は大袈裟なリアクションをするが、誰も気にしない。
 彼のオカ研での位置付けとはそういうものらしい。オカ研に限らないかもしれないが。