「……怪しい、ぜぇーったいに怪しい! 怪しすぎる! 怪しい以外の何物でもない!」
ぶつぶつと言っていた香澄が突然叫ぶ。
そんな香澄をじっと見て笑ったのは嵐だ。
「なんなら、俺が、田端のこと、霊視してあげようか?」
見透かそうとするように真っ直ぐ見る目、決して冗談などではなく、本当にできるのだろうと紗綾は感じた。
自分には見えない彼女の何かを見抜くことが。
「結構です。そういうの信じませんから」
香澄はきっぱりと断る。微塵の揺らぎもない答えだった。
「視られるのが怖い?」
嵐は問う。どこか挑発するようでもあるが、香澄は退かなかった。尚も嵐に疑いの眼差しを向ける。
「どうせ、視る時は勝手に見てるんじゃないですか? 紗綾のことだって、そうやって探ったんですよね?」
「人聞きが悪いな。俺達は覗き屋じゃないんだ。でも、視えちゃうものは仕方ないでしょ? 視たくなくても視えちゃうの。幼少の折からどれだけ酷い目に遭ったことか……」
嵐は肩を竦める。その目には確かな苦悩が宿っているように見えたが、一瞬のことだった。
ぶつぶつと言っていた香澄が突然叫ぶ。
そんな香澄をじっと見て笑ったのは嵐だ。
「なんなら、俺が、田端のこと、霊視してあげようか?」
見透かそうとするように真っ直ぐ見る目、決して冗談などではなく、本当にできるのだろうと紗綾は感じた。
自分には見えない彼女の何かを見抜くことが。
「結構です。そういうの信じませんから」
香澄はきっぱりと断る。微塵の揺らぎもない答えだった。
「視られるのが怖い?」
嵐は問う。どこか挑発するようでもあるが、香澄は退かなかった。尚も嵐に疑いの眼差しを向ける。
「どうせ、視る時は勝手に見てるんじゃないですか? 紗綾のことだって、そうやって探ったんですよね?」
「人聞きが悪いな。俺達は覗き屋じゃないんだ。でも、視えちゃうものは仕方ないでしょ? 視たくなくても視えちゃうの。幼少の折からどれだけ酷い目に遭ったことか……」
嵐は肩を竦める。その目には確かな苦悩が宿っているように見えたが、一瞬のことだった。

