「本当に、何も不思議な経験したことってない?」
「何も……ありません。すみません」
「いや、謝らなくていいよ。月舘が悪いわけじゃないことだから」
嵐はそう言ってくれるが、紗綾は悪いことをしている気がして仕方がなかった。
「でも、何か気になることとかはない? どんな些細なことえも」
「本当に、何もないんです」
改めて問われても、紗綾の人生にはそういったものの存在は皆無だった。
他人には見えないものが見えるわけでも、聞こえないはずのものが聞こえるわけでもなく、撮った写真に心霊写真が含まれていたこともない。
「家族とかは心霊関係については何も?」
「母はホラー映画とか大好きです。でも、父は心霊写真にしょっちゅう文句言ってます。こんなの合成に決まってるって」
どう考えても、何もない。家族を、親戚を含めても何も。
身内でそういう話を聞いたことは一切ない。
「何も……ありません。すみません」
「いや、謝らなくていいよ。月舘が悪いわけじゃないことだから」
嵐はそう言ってくれるが、紗綾は悪いことをしている気がして仕方がなかった。
「でも、何か気になることとかはない? どんな些細なことえも」
「本当に、何もないんです」
改めて問われても、紗綾の人生にはそういったものの存在は皆無だった。
他人には見えないものが見えるわけでも、聞こえないはずのものが聞こえるわけでもなく、撮った写真に心霊写真が含まれていたこともない。
「家族とかは心霊関係については何も?」
「母はホラー映画とか大好きです。でも、父は心霊写真にしょっちゅう文句言ってます。こんなの合成に決まってるって」
どう考えても、何もない。家族を、親戚を含めても何も。
身内でそういう話を聞いたことは一切ない。

