扉の向こう、 何かが動いた。
そう感じた瞬間、破裂音が響き、紗綾はびくりと身を縮める。
同じように香澄も驚いたようだったが、それでもしっかりと手は握ってくれていた。
「ぱんぱっかぱーんっ! オカルト研究部へようこそ! 部長の八千草光(ひかる)でっす、よろしくぅ! 遠慮せずにヤッチーって呼んじゃってね! キラッ、なんちゃってーあははぁ」
部室から飛び出してきたのは人間だった。男子生徒である。
彼はクラッカーを片手に笑っていた。
しかし、それは楽しい雰囲気を演出するものではなかった。むしろ、最悪だった。
突然のことに驚いて何が起こったかわかっていなかったが、気付けば十夜がキラキラしたテープを浴びせられ、呆然と立っている。
もしかしたら、一番驚いているのは彼なのかもしれなかった。
しかし、笑えない。全くもって笑える状況ではない。
「うわっ、何この空気。もしかして、もしかしなくても、俺、滑った? 滅茶苦茶滑っちゃった? つるつるりーん?」
光は気まずげな顔をしてクラッカーのテープを回収する。
しかし、口調から緊張感は感じられなかった。そういう男なのだろう。
滑ることに慣れているようですらある。
そう感じた瞬間、破裂音が響き、紗綾はびくりと身を縮める。
同じように香澄も驚いたようだったが、それでもしっかりと手は握ってくれていた。
「ぱんぱっかぱーんっ! オカルト研究部へようこそ! 部長の八千草光(ひかる)でっす、よろしくぅ! 遠慮せずにヤッチーって呼んじゃってね! キラッ、なんちゃってーあははぁ」
部室から飛び出してきたのは人間だった。男子生徒である。
彼はクラッカーを片手に笑っていた。
しかし、それは楽しい雰囲気を演出するものではなかった。むしろ、最悪だった。
突然のことに驚いて何が起こったかわかっていなかったが、気付けば十夜がキラキラしたテープを浴びせられ、呆然と立っている。
もしかしたら、一番驚いているのは彼なのかもしれなかった。
しかし、笑えない。全くもって笑える状況ではない。
「うわっ、何この空気。もしかして、もしかしなくても、俺、滑った? 滅茶苦茶滑っちゃった? つるつるりーん?」
光は気まずげな顔をしてクラッカーのテープを回収する。
しかし、口調から緊張感は感じられなかった。そういう男なのだろう。
滑ることに慣れているようですらある。

