何の部活かも告げられないまま、紗綾と香澄は嵐達の後ろを歩いていた。
時折向けられる好奇の視線に香澄は不快感を露わにしていたが、それでもずっと紗綾の手を握って安心させようとしているらしかった。
「って言うか、田端と月舘ってさ、中学違うよね? 住んでる所も違うみたいだし、古い友達?」
歩きながら、資料を見ていた嵐は言う。
「出会ったばっかりですけど、何か問題でも?」
香澄は敵意を剥き出しとも言える様子で答える。
お互いのことはほとんど知らない。
なぜ、香澄がこんなにも親切にしてくれるのかは紗綾にはわからなかった。
「まあ、仲が良いのは素晴らしいことだよ、クラス内で早速深い友情が育まれるのは担任として喜ばしいことだからね」
嵐はうんうんと頷くが、香澄は疑いの眼差しを送ったようだった。
「そうですか?」
「当然でしょ?」
「先生って、何かとっても胡散臭いですから」
「か、香澄……」
なぜ、そうもはっきり言ってしまうのか。
紗綾は慌てたが、嵐の意識は別の方に向いていた。
時折向けられる好奇の視線に香澄は不快感を露わにしていたが、それでもずっと紗綾の手を握って安心させようとしているらしかった。
「って言うか、田端と月舘ってさ、中学違うよね? 住んでる所も違うみたいだし、古い友達?」
歩きながら、資料を見ていた嵐は言う。
「出会ったばっかりですけど、何か問題でも?」
香澄は敵意を剥き出しとも言える様子で答える。
お互いのことはほとんど知らない。
なぜ、香澄がこんなにも親切にしてくれるのかは紗綾にはわからなかった。
「まあ、仲が良いのは素晴らしいことだよ、クラス内で早速深い友情が育まれるのは担任として喜ばしいことだからね」
嵐はうんうんと頷くが、香澄は疑いの眼差しを送ったようだった。
「そうですか?」
「当然でしょ?」
「先生って、何かとっても胡散臭いですから」
「か、香澄……」
なぜ、そうもはっきり言ってしまうのか。
紗綾は慌てたが、嵐の意識は別の方に向いていた。

