「律儀だねぇ。いつも素直だと俺の気苦労が減って嬉しいんだけど」
ニヤニヤと笑いながら嵐が言えば、十夜は「黙れ」と凄む。
教師に向かってそんな言動をする時点でただ者ではないのはわかる。
そして、彼らの関係が単なる教師と問題児でないことも。
「とにかく、俺はやり遂げる」
よくわからない覚悟を見せる十夜に香澄は不快感を露に顔を顰めた。
「いや、あのですね、全然話が見えないんですけど」
「貴様には関係ない。俺は月舘紗綾に用がある」
全く恐れない香澄を十夜はもう一度睨む。
紗綾はなぜ、こんな怖い人間に自分が呼ばれるのかがわからずにいた。
「ちょっと待って、黒羽、どうして月舘なのさ? 俺には聞く義務がある。だって、担任だし」
嵐が問えば、十夜は一枚のコインを差し出す。ただの外国のコインのようである。
それだけで嵐は納得したようだったが、香澄の疑いの眼差しに肩を竦める。
ニヤニヤと笑いながら嵐が言えば、十夜は「黙れ」と凄む。
教師に向かってそんな言動をする時点でただ者ではないのはわかる。
そして、彼らの関係が単なる教師と問題児でないことも。
「とにかく、俺はやり遂げる」
よくわからない覚悟を見せる十夜に香澄は不快感を露に顔を顰めた。
「いや、あのですね、全然話が見えないんですけど」
「貴様には関係ない。俺は月舘紗綾に用がある」
全く恐れない香澄を十夜はもう一度睨む。
紗綾はなぜ、こんな怖い人間に自分が呼ばれるのかがわからずにいた。
「ちょっと待って、黒羽、どうして月舘なのさ? 俺には聞く義務がある。だって、担任だし」
嵐が問えば、十夜は一枚のコインを差し出す。ただの外国のコインのようである。
それだけで嵐は納得したようだったが、香澄の疑いの眼差しに肩を竦める。

