「そう言えば、部長って貧血とかなんスか? 意外に虚弱とか?」
ペンダントを再びしまい込んで、圭斗が言う。
「黒羽部長は繊細な人だから」
はぐらかされたようにも思いながら紗綾は答える。
紗綾にはよくあることでしかないが、彼にとっては意外なことだったのかもしれない。
「紗綾先輩の方がよっぽど繊細な気がするんスけどね」
「全然そんなことないよ」
まだ理解は深くない。そう思う度に恐怖がある。幻滅されるのはやはり怖かった。
だが、その恐怖は繊細ということとは違うと紗綾は考えるのだ。ただ臆病で卑怯なだけにすぎない。
「俺もまだまだっスね」
不意に圭斗が小さく笑う。
困ったような、いつもは大人びた表情を見せるのに今は幼さの方が強く感じられる。
ペンダントを再びしまい込んで、圭斗が言う。
「黒羽部長は繊細な人だから」
はぐらかされたようにも思いながら紗綾は答える。
紗綾にはよくあることでしかないが、彼にとっては意外なことだったのかもしれない。
「紗綾先輩の方がよっぽど繊細な気がするんスけどね」
「全然そんなことないよ」
まだ理解は深くない。そう思う度に恐怖がある。幻滅されるのはやはり怖かった。
だが、その恐怖は繊細ということとは違うと紗綾は考えるのだ。ただ臆病で卑怯なだけにすぎない。
「俺もまだまだっスね」
不意に圭斗が小さく笑う。
困ったような、いつもは大人びた表情を見せるのに今は幼さの方が強く感じられる。

