「俺は魔女の方が怖いけどね」
嵐はぽつりと吐き出す。本音なのだろうが、紗綾には意外だった。
「そうですか?」
「俺にだって怖いものはあるよ? 他には月舘に嫌われることとか」
ごまかされた。
肩を竦める嵐に紗綾は直感した。
こういう時、いつも少しだけ嵐がずるいと思う。やはり彼は策士、オカ研の悪魔は十夜だけではないのだと。
「まあ、月舘は魔女に溺愛されてるし、気楽に社会見学だと思ってればいいよ。今年も楽しくないと思うけど」
嵐にとっても歓迎会は歓迎できることではないということは去年既に聞かされている。
何も変わらないまま一年が経ってしまったことを申し訳なく思う。
けれど、彼の言うことは一つ間違っている。自分が魔女に溺愛されているということはあり得ないと紗綾は断言できる。
嵐はぽつりと吐き出す。本音なのだろうが、紗綾には意外だった。
「そうですか?」
「俺にだって怖いものはあるよ? 他には月舘に嫌われることとか」
ごまかされた。
肩を竦める嵐に紗綾は直感した。
こういう時、いつも少しだけ嵐がずるいと思う。やはり彼は策士、オカ研の悪魔は十夜だけではないのだと。
「まあ、月舘は魔女に溺愛されてるし、気楽に社会見学だと思ってればいいよ。今年も楽しくないと思うけど」
嵐にとっても歓迎会は歓迎できることではないということは去年既に聞かされている。
何も変わらないまま一年が経ってしまったことを申し訳なく思う。
けれど、彼の言うことは一つ間違っている。自分が魔女に溺愛されているということはあり得ないと紗綾は断言できる。

