闇を持った少女×神雷

舜side



俺はあの女に走って近づいた。



「おい!

お前大丈夫か?雨ふってんだぞ。早く家に帰れ!」


バン、女は崩れ落ちた。


雨で濡れた髪の中には、みたことのないような綺麗な顔があった。



「おい、大丈夫かよ、」

「大丈夫だろ。気を失ってるだけだ…」


どうしよお。


「舜。つれていくぞ。かせ」


え……



みんなも驚いているようだ。


女をひどい扱いしてきた連哉が……


「おい、早くしろ。」


「おぉ……わりぃ。」

おれは、連哉にこの女の子を渡した。


連哉は車に向かって歩いて行った。


フッ。

思わず笑みが零れてしまった。