仮恋人~アイドルと秘密の契約~




――

「失礼しまーす。先生持ってきましたー」




美香には、廊下で待ってもらうことにした。


余計なこと言われても困るし。




「お、ご苦労さん。水野、今日放課後用事あるか?」



「え?…ないですけど」



ある、って言おうとしたけど、先生の頼みなら断れないし。


それに、用事ができたなら、遥斗を断れるチャンス!!





「このファイル滝沢先生に届けに行ってほしいんだけど」



「え、なんであたしが!?」


しかも、滝沢先生と言えば、普段は芸能科のクラスを教えている先生。




もちろん、普段は芸能科だから芸能科の職員室にいる。




「お前、授業中携帯触ってただろ?」



げっ、見られてた。