まじかよ。
委員長があんなに可愛いなんて知らなかった!
なのに俺は普通に毎日隣で過ごしていたのか……俺の日々返せ。
でも俺には可愛い可愛い彼女がいるじゃねーか!
惑わされんなー相田凪斗!
ーーピリリリリ ピリリリリ
亜梨沙から電話だ。
「ん。もしもし。どした?」
「声聞きたくて。あと少し不安で。
今日の委員長可愛かったよね。
凪斗、顔赤かったから
もしかしたら…って思っちゃって。
そんなわけないよね?」
「あるわけねーだろ?悪りぃ、
俺もう寝るわ。じゃあな!お休み。」
「うん。凪斗、お休み。」
うおーーーー!
罪悪感ハンパねぇー!
委員長の事ちょっと考えてたんだよ!
でも妬いてる亜梨沙も可愛かったし、
俺おかしくなるわ。
うん、寝よ!
ーーピリリリリピリリリリ
誰だよ! 奏かい!
長谷川 奏[ハセガワカナデ]
は俺の少ない親友だ。
髪は焦げ茶色で全体的にキリッとしてる
ところが女子に人気だとか、なんとか。
でもイケメンだってことは誰でも分かる!
「なんなんだー!
今おネンネしようとしてたの!
わかる?」
「あぁー、悪りぃ!
ここで奏くんが一つ提案しよう!」
「なんだよ。はやくいえー!」
「今度委員長、遊び誘わねっ?
今日で俺、惚れたかも!」
「確かに可愛かったな!って
俺は彼女いんの!
お願いだから惑わせんなよ〜
目移りするだろ?」
「……ぁぁああっ!
あーりちゃんにーゆってやろー!」
「うっせぇ!黙れ!今何時か分かってる?真夜中な!」
「まぁいいや。
来週の日曜は何としてでも予定をあけておけー!!
いいな?さらばだっ!びゅーん」
ーーブチッ
幼稚園児かよ。