狼王子とラブシェア











私はその人の背中を見つめながら

ポツリ、と呟いた




「あ、いけない!私も行かなきゃ」




お父さんに怒られちゃう!

早く家に帰らないと……





―――…また、会えるかなあ?


会ったらもう一度

お礼が言いたいなあ……




私は腕を引っ張られたあの

感触をいまだに感じていた