「そのまんまだ、そのまんま」
そう言って喜助は、カラカラと引っ張ってきたホワイトボードをまた直しに持って行ってしまった。
「喜助の言うとおり。俺達は生徒一人一人の問題をサクッと解決するのが仕事。ま、さっきの単語はその一部だね」
「………」
「恋羽ちゃんはちゃんとこの学園を知らないだろうから改めて言うけど、この学園は基本三段階に分けられてるんだ。金持ち学園ではあるけど、下は町医者の子から上は世界で活躍する有名企業の御曹司まで。普通の学校よりは金持ちが集まってるけど、中に入ればそれも上が大きければ大きい程差があるものなんだ」
「………」
「ほら、寮がいい例だと思うよ?一般寮、特別寮、VIP寮。恋羽ちゃんは家柄とか気にしないだろうけど、中にはいるんだよね。差別したりネタにしたりする人が。だから俺達がいるんだ」
長い説明に、私はただそうですかとしか答えられなかった。

