「心臓に悪っ…」
バタリと部屋に着いた途端、座り込んでしまった。
あぁ、まだ顔が赤い。
流石に格好いい人を見慣れてるとはいえ、あんなに近くにこられたら困る。
ドキドキする胸を押さつつもそっと立ち上がる。
それでも、1人になると頭をよぎるのは彼だけ。
「…悠里」
あぁ、重症だな私。
1人になった途端、彼を思い浮かべてしまうなんて。
会いたい、会いたいよ悠里。
今どこで何をしているの?
知りたいのに、聞きたいのに。
声を聞かせて。私にだけ笑って。
そしてお願い、抱き締めてよ。
私が壊れてしまう前に、あなたが消えるその前に。
ーーー私達の歯車が回らなくなるその前にーー

