あまり海翔は喋らないし、何を考えてるか本当に分からないから怖い。
ぎこちない笑みを浮かべ、私はそろそろと降り立った。
「じゃあ、おやすみなさい」
そういい海翔に背を向けて歩き出せば、不意に腕を掴まれた。
「なっ、何?」
驚きすぎて噛んだじゃない!
「お前…笑うなよ」
「へ?」
「…今の笑顔、ひきつってる。無理して笑わなくていい」
なんだ…彼にはお見通しか…
「ん。わかった」
そう頷けば、腕は放してくれた。
それと同時に離れた手は私の顔を優しく包み込んで
「おやすみ」
耳元で甘く優しくつぶやかれた。
きっと、私の顔は最大級に赤いだろう。
その証拠に何も言えなくなった私を見た海翔は、初めて見せる意地悪い笑みを浮かべてみせた。
「~///お、おやすみ!」
逃げるようにして私は自室に入った。

