さっきのがいい例。 まるで何も知らないフリをしているけれど、誰よりも全てを知ってる口振りをする。 …気をつけよう。 そう思って、私は最後に鍵をチェックして部屋を出た。 寮から出る際、管理人の寮母に鍵を返して寮を出た。 もうここには戻れない。 そう思うと少し寂しい気もする。 「あ、いた!恋羽ちゃんおそいよ~!」 呼ばれた方を振り向けば、私の荷物を持っている4人が待っていた。 大丈夫だ、自分。 これからは、彼等がそばにいてくれる。 そう思うだけで少し、心が軽やかになった気がした。