ドクン、心臓が早く脈を打ったのがわかる。
息が苦しくなった。
手に力が入った。
それよりも、
「な、んで、それを…」
声がいつもより震えていた。
ツカツカと歩み寄り、勢いよく彼の胸ぐらを掴んだ。
「なんで?どうして知ってるの?海翔…」
私に首を絞められる勢いでシャツを掴んでいるのに、海翔は眉を潜めることなくゆっくりと自分の手を私の手の上におき、そっと外される。
「海翔…悠里って…」
他の皆も悠里という名前に誰なのか気になっている。
海翔はどこまで悠里を知ってるの?
何で?なんで悠里の名前を?
グルグルグルと、頭の中で回る廻るマワル…
「お前が倒れて寝てた時、起こしにいったとき言ってた」
そう言われ、記憶を辿れば
「あ、の、時か…!!!」
ここで目を覚ました時、海翔に起こされた時の記憶を思い出した。

