そこには一枚の写真が立ててある。 中学一年生の時に撮った写真。 写真が苦手な私が、珍しく自然な笑顔で笑えてる。 いや、“彼”と撮ったから笑えたんだ。 ガラス細工の施された写真立てをそっと手に取る。 「…悠里」 王子様のように完璧な笑顔で微笑む彼をそっと指先でなぞった。