「………」
「………」
はい。お互いに無言。
ですよね。あんな見苦しい姿を晒してしまった訳だし
それも含め、私は雷の目の前に来て床に座って見上げる形で謝った。
「ごめんなさい」
「…!?」
「私、本当に昨日悪いことしてしまったなって思ってる。普通気になるよね、彼のこと。なのに私取り乱すし、逃げるし、本当にごめんね」
「…顔、上げて?」
そう言って雷は、壊れ物を扱うかのようにそっと私の顔を上に向かせた。
「俺こそごめん。恋羽ちゃんの触れて欲しくない所に無神経にも好奇心だけで立ち入ろうとした。本当にごめん」
「ううん。謝るのは私のほうだよ」
「いや!俺のほう!」
「いやいや!私だって!」
「俺だって!」
また、私だって言おうとしたら
「じゃあ、お互いさまってことで」
ふわりと暖かな温もりに包まれていた。

