「ねぇ雷。黒田さんってどこにいるの?」
「…どこだろ?」
ふと、廊下の真ん中で止まった雷。
じゃああなたはどこに向かっていたの?
私は小さいため息をこぼし、雷の腕を取った。
「えっ!?」
「1年7組の教室はこっちよ」
そう言って私はぐいっと雷を引っ張って歩き出す。
すると、後ろからクスクスと笑い声がした。
「……何?何か変なことした?」
「いや。何でもなーい」
雷はそう言ってまた笑い出す。
「何よ!気になるんだけど」
ぐっと彼に身を近づけて見せれば、不意に真面目な顔して言った。
「いゃあ、えらく天使様気合い入ってるなぁ~って」
「なによ。そんな事?別に普通よ普通。それよりずっと聞きたいことあったわ!」
あー話そらしたー!!!
そう言ってまたケラケラと笑い出した雷。
確かに少し緊張はしてる。
でもそんなの、恥ずかしいから秘密だけど。
「ま、いいよ。何?聞きたいことって?」
「雷もだけど…守護神のメンバーって皆お金持ちなんだよね?皆凄い有名なの?」
一瞬目を丸くした雷は数秒経った後、
「あ、アハハハハハハ!名字で気付いてなかったの?」
めっちゃ馬鹿にされました。

