蓮…side

起きてみると俺のとなりに1つのチョコが置いてあった。
まぁ、分かってるけどさ。バレンタインってことぐらい。

ふとこんな考えが横切る

理華?

んなわけねぇか…どんだけうぬぼれてんだよ
どーせ梓だろう…

梓は俺の現彼女。
俺の女遊びを知っているくせに、なぜか俺といる。

俺は微塵も好きなんかじゃない

それに、理華を諦めるための道具でもある…
一人暮らしの俺にご飯を作りに来てくれるし、遊ぶ女にあきたら梓はいつでも来てくれるし

都合のいい女?って感じ。


でもまぁ、最近は梓といると妙に落ち着くのは事実。

ずっと一緒にいるからか?

「ねみ…」

俺はチョコを1つ口に運んだ。

甘い。

口のなかでトリュフがとろける。

そういや…理華のチョコは毎年とてつもなく甘かったな…。

甘くないってことはやっぱ梓が作ったんだろ。

そう思い俺は眠りについた。